花を買わなくても大丈夫!?身近な野草をいけてみよう!
こんにちは!
いつもインスタを見て頂いてありがとうございます。
最近はコロナで外出を控えているのと、何よりも子供たちがずーっと家にいるのでなかなかお花をいけられません。
そこで今回は買いに行かなくても大丈夫な身近な野草(雑草)をいける過程をご紹介します。
花器:百均のプラスチックワイングラス
花材:シロイヌナズナ、ホトケノザ、菜の花(水菜の花)
まず、器にシロイヌナズナを何本か置きます。シロイヌナズナは花が目立たなくて背丈が比較的高い植物なので、後方の左側を中心にいけました。
ところで、左右非対称の美って聞いたことがありますか?
池坊の花型である立花(しっか)や生花(しょうか)はどちらも左右非対称の花型です。いけばなでは基本的に左右非対称の中でバランスを取り、美しさを求めます。これは伝統的に日本人が左右非対称の美を好んできたことに由来するのでしょう。
立花
生花
また、日本の有名な建築物(法隆寺西院伽藍など)やお庭(竜安寺石庭など)には左右非対称のものが多くあります。身近な例では和室のしつらえ(床の間と違い棚)も左右非対称です。
脱線しましたが、そういう訳でいけばなでは左右対称にいけ上げることはほとんどありません。
自由花(フリースタイルの生け花)では部分的に左右対称になってもいいですが、完全に左右対称にしてしまうと「いけばな???」という作品になってしまうかもしれませんね。
次にホトケノザをいけます。
ホトケノザは茎が動きやすい植物なので、上の写真のようにはじめから先端が上向きになるように生けてあげれば、いけ上げてからの崩れが少なくなります。
ここでの動きやすいとは、横に倒していけても時間が経てば先端部分が上を向いてくるという意味です。茎が動きやすい植物と言えば、他にもチューリップや菜の花などがあります。
ホトケノザをいけたところです。ホトケノザは前方右側を中心にいけました。
最後に菜の花をいけます。
ちなみに今回は畑でとうが立った水菜の花を使いました。水菜の花は菜の花よりも少し花が目立たないです。
すべての花材に共通に言えることですが、水の中に浸かる部分は雑菌が繁殖しやすいので、葉っぱや花は上の写真のようにすべて取り除いて下さい。
ところで、投げ入れ(花瓶にいける)の場合は、花瓶のふちや側面に枝を当てることで斜めにいけられますが、垂直にはいけにくいものです。
今回のように、斜めにいける花材を先にいけて、真っすぐいける花材を最後に入れると、初めに斜めに入れた花材の茎が花留めの役割をしてくれるためいけやすくなります。
その他にもワイヤーや小石等を花留めにする方法もあります。
菜の花も茎が動きやすい花材ですので短め、真っすぐ目に生けました。
これで完成です!
上から見たところ
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