花留めの工夫
いつもインスタを見ていただいてありがとうございます✨
今回はインスタでアップした生け花(モミジ、コデマリ、ナガミヒナゲシ)の留め方(固定方法)についてご紹介します。
モミジ
まずはこちらから↓
このもみじの枝、他の花材をとるとこんな感じになります。
なんで垂直に立っているのか不思議な感じがしませんか??
実は花器の中に…
剣山を入れているんです😅
投げ入れ(花瓶にいける)は基本的に剣山は使わないのですが、重い花材を垂直に立ててい場合は私は剣山を使うこともあります。
やっぱり剣山、便利です✨
ちなみにこのひと枝以外の花材は剣山を使っていません。
コデマリ
さて、2枚目はこのコデマリ。
この花留めも剣山なのですが、少しだけ工夫をしています。
その工夫とは…
小石で底上げしています😊
ちなみに剣山は100均の剣山です。
普通に剣山で何も工夫せずに生けると、角度を付けて生けることが少し難しいです。
小石でも何でもいいので底上げすると、このように花器口(花器のふち)まで近くなり、角度を付けて生けやすくなります。
小石の上に剣山を置くだけでは、枝の重みで剣山が浮いてしまいやすくなるので、剣山を小石の中に埋めるように置くといいですよ😊
ナガミヒナゲシ
さて、最後はこちらです。
これも初めの花器と同じように壺型の花器に垂直に花を生けていますが、この花器の入り口は1cmもないのでもちろん剣山ははいりません。
どうして真っすぐに生けられるのかというと…
この小さな葉っぱです。
この小さな葉っぱが花器の内側にぶつかり、上部の重みとバランスを取ることで垂直になっています。
花を生けるとき、水に沈む部位の葉っぱや花はすべて取る(水が腐りやすくなるので)というのが生け花の基本です。
ですが、このナガミヒナゲシは基本的に1日で枯れてしまうので(一日花といいます)気にしなくて大丈夫かと思います🙆♀️
最後まで読んで下さりありがとうございます!
感想や質問などありましたらお気軽にコメントやDM、メール頂ければ嬉しいです✨
花を買わなくても大丈夫!?身近な野草をいけてみよう!
こんにちは!
いつもインスタを見て頂いてありがとうございます。
最近はコロナで外出を控えているのと、何よりも子供たちがずーっと家にいるのでなかなかお花をいけられません。
そこで今回は買いに行かなくても大丈夫な身近な野草(雑草)をいける過程をご紹介します。
花器:百均のプラスチックワイングラス
花材:シロイヌナズナ、ホトケノザ、菜の花(水菜の花)
まず、器にシロイヌナズナを何本か置きます。シロイヌナズナは花が目立たなくて背丈が比較的高い植物なので、後方の左側を中心にいけました。
ところで、左右非対称の美って聞いたことがありますか?
池坊の花型である立花(しっか)や生花(しょうか)はどちらも左右非対称の花型です。いけばなでは基本的に左右非対称の中でバランスを取り、美しさを求めます。これは伝統的に日本人が左右非対称の美を好んできたことに由来するのでしょう。
立花
生花
また、日本の有名な建築物(法隆寺西院伽藍など)やお庭(竜安寺石庭など)には左右非対称のものが多くあります。身近な例では和室のしつらえ(床の間と違い棚)も左右非対称です。
脱線しましたが、そういう訳でいけばなでは左右対称にいけ上げることはほとんどありません。
自由花(フリースタイルの生け花)では部分的に左右対称になってもいいですが、完全に左右対称にしてしまうと「いけばな???」という作品になってしまうかもしれませんね。
次にホトケノザをいけます。
ホトケノザは茎が動きやすい植物なので、上の写真のようにはじめから先端が上向きになるように生けてあげれば、いけ上げてからの崩れが少なくなります。
ここでの動きやすいとは、横に倒していけても時間が経てば先端部分が上を向いてくるという意味です。茎が動きやすい植物と言えば、他にもチューリップや菜の花などがあります。
ホトケノザをいけたところです。ホトケノザは前方右側を中心にいけました。
最後に菜の花をいけます。
ちなみに今回は畑でとうが立った水菜の花を使いました。水菜の花は菜の花よりも少し花が目立たないです。
すべての花材に共通に言えることですが、水の中に浸かる部分は雑菌が繁殖しやすいので、葉っぱや花は上の写真のようにすべて取り除いて下さい。
ところで、投げ入れ(花瓶にいける)の場合は、花瓶のふちや側面に枝を当てることで斜めにいけられますが、垂直にはいけにくいものです。
今回のように、斜めにいける花材を先にいけて、真っすぐいける花材を最後に入れると、初めに斜めに入れた花材の茎が花留めの役割をしてくれるためいけやすくなります。
その他にもワイヤーや小石等を花留めにする方法もあります。
菜の花も茎が動きやすい花材ですので短め、真っすぐ目に生けました。
これで完成です!
上から見たところ
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そうだ、ひな祭りに桃の花を生けよう!ひな祭りのお花の生け方のコツを紹介!
ひな祭りといえば桃の花ですね!
今回はひな祭りの花の生け方をご紹介します。
内容
どこで買う?どう選ぶ?ひな祭り向けのお花
慣れていないと花屋にお花を買いに行くって結構ハードル高いと思いませんか??
値札が付いていないお花があったり、勝手に手にとって見ていいのか分からなかったりしますよね(普通のお花屋さんでは勝手に触らない方がいいと思います!)。
そんな時はスーパーのお花でもいいんです。
ひな祭りが近づいてくるとスーパーの花売り場にひな祭り用のお花が売っていると思いますよ。
今回私がスーパーで買ったのはひな祭りセット税込550円ぐらいでした↓↓
桃の花(細い枝3本、太い枝1本)
菜の花
スプレーマム(洋菊)
スターチス(紫)
スーパーで買えるひな祭りセットは大体、桃の花、春らしい花(菜の花やチューリップ)、その他の花(今回はスプレーマムとスターチス)ということが多いと思います。
花屋さんで買われる際も同じように、『桃の花+春らしい花+彩りを加える花』というように買うといいでしょう。
花を選ぶポイントとしては一言で言えば元気そうなもの!
基本野菜と同じようにハリツヤがあるものです。
また、花は咲ききってしまっているものよりも咲きかけているものの方が長く楽しめますし、持ち帰りや生けている間に花びらが痛んでしまうということが少なくなります。
なお、桃の花の枝はけっこう堅いので、出来ればあまり太い枝が入っていないものがおススメです。
桃の花を生けるコツ
桃の花は今回の主役です。
桃の花一つ一つは小さい花なので、短く使ってしまうと桃の花らしさが伝わりにくくなってしまいます。
ある程度の長さのものを使うことで主役としての桃の存在感が楽しめる作品になりますよ。
今回の桃の花はどれも同じぐらいの長さでしたので、長短を付けるために切り分けました。
桃の花のように枝が硬いものは、剣山に留まりやすくするために斜めに切ってください。
太い枝は更に切り口に切り込みを1,2回入れて下さい(写真は2回、十文字に切り込みを入れたところ)。
斜めに切り口を入れ、切り込みを入れることで、水揚がりと花持ちもよくなります。
こちらが桃の花を生けたところです。
長短を付け、前後左右に広がりを持たせて生けると立体感が出ます。
正面から見たところ
横から見たところ
菜の花を生けるコツ
次に春の代表的なお花、また和の雰囲気がある花である菜の花を生けます。今回の準主役といったところですね。
菜の花の茎は太いけど柔らかく、飾っている間にも成長して伸びたり曲がったりしやすいことが特徴です。
長いものを生けると成長して形崩れしやすく、また主役の桃の花を引き立てるためにも、今回の菜の花は短めに使いました。
菜の花を生けたところです。
菜の花の茎も2回切って、3本の菜の花として使用しています(写真の状態で3本入っています)。
花は1つしかついていないので2本は葉っぱだけです。今回のひな祭りセットは葉っぱが少なかったため、菜の花の葉っぱだけでも使用していますが、花材が十分あれば使用しなくて大丈夫です。
その他の花を生けるコツ
今回のひな祭りセットで、残った花はスプレーマムとスターチスです。
これらの花はあまり季節感がなく和の雰囲気もないため、名もない脇役・エキストラ的な役どころです。
それぞれの花を主張させるのではなく、主役(桃の花)と準主役(菜の花)が引き立つように、作品の下部に肉付けするようなイメージで生けていきましょう。
もちろんこちらも必要に応じて切り分けて使用してくださいね。
スプレーマムとスターチスを生けて、雛人形(ちいさっ!)を置いたら完成です!
まとめ
どこで買う?どう選ぶ?ひな祭り向けのお花
・スーパーではひな祭り用のお花セットを買う
・花屋さんでは『桃の花+春らしい花+彩りを加える花』を買う
・ハリツヤがあり元気そうなもの
・花が咲ききっておらず花が咲きかけのもの
桃の花を生けるコツ
・切り口を斜めに切り、太い枝はさらに切り口に切り込みを入れる
・長い枝は切り分けて生ける
・長さに長短を付け、前後左右に広がりをもたせて生ける
菜の花を生けるコツ
・飾っている間に成長して形が変わりやすいので短めに使う
・切り分けて葉のみで使ってもよい
その他の花を生けるコツ
・桃の花と菜の花が引き立つように、作品の下部を肉付けするように生ける
最後までご覧頂きありがとうございました!
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